絵本部屋が西日本新聞に掲載されました。（2007年9月26日）
大川市榎津の松田耳鼻咽喉科医院の二階に、約千冊の絵本が並ぶ絵本図書館が完成した。
院長の松田知愛さん(50)が、知人に声を掛けたり自分で購入したりして集めた絵本で、種類は日本や外国の昔話や物語などさまざま。十月一日から一般公開予定で、松田さんは「患者さんだけでなく、子どもたちも、童心を持った大人も、ぜひ楽しんでほしい」と話している。
同市出身の松田さんは学生時代は県外で過ごしていたが、父が開業していた医院を継ぐために十年前に帰郷した。
その際、「市内に活気がない」と率直に感じたという。
さらに、患者の中には親子の交流が少ないケースも多く「子どもたちが他人とも仲良く会話し、安らげる場を設けたい」とも思うようになった。
「絵本は、夢のあるストーリーが子どもたちの感情を豊かにするし、数人で読めば交流の機会にもなる」。そう考えた松田さんは、昨年から絵本の収集を始め、二〇〇七年六月には絵本を並べて公開するイベントを開催。好評だったため、常設展示を決めた。
図書館は約二十五平方メートルで、大川家具職人が作った壁掛けの本棚に絵本が並んでいる。また、二階に続く階段の壁面にも絵本は飾られている。
松田さんは「ふるさとが少しでも活気を取り戻すきっかけになればうれしい」と話している。
